ホームページからの抜粋
乳幼児期は人間形成の根っこが育つ大切な時期です。
神さま、そして保護者や保育者から「あなたが大事」という温かくて豊かな栄養が含まれた想いを受けながら、様々な人間関係のなかで、育てられ、育ちます。
子どもたちは、存在を認められ、想いを受け止めてくれる人に支えられて、自分の力で根っこを伸ばしていきます。早く伸ばそうと引っ張ってみても根っこは伸びません。水や栄養を与えすぎても根っこは腐ってしまいます。「おもしろそう」「やってみよう」「こうしたらどうなる」などと、子ども一人ひとりが生活や遊びのなかで、興味や意欲を示し、その想いを受け止め、支えてくれる大人が傍らにいることが大切なのです。
YMCAでは、見たり、聞いたり、触ったり、匂いをかいだり、味わったりと、子どもたちの五感を用いて、心とからだを動かすことを大切にしながら、仲間とともに育ちあい、太くて長い根っこが伸びていくことを願って保育をしています。太くて長い根っこを伸ばした木は、少々の雨や風などに負けない太い木となり、一人ひとり違う花を咲かせ、その子らしい実をみのらせるでしょう。根っこの成長は見えませんが、その子らしさを大切に、一人ひとりの成長を信じ、喜び、見守っていきます。